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多摩川台公園

(たまがわだい こうえん)

多摩川台公園は、東京都大田区田園調布一丁目に位置する大田区立公園です。1953年に東京都立公園として開園し、1975年に大田区に移管されてからは、地元住民や観光客に愛される憩いの場となっています。

公園の概要

多摩川台公園は、多摩川に沿って北西から南東にかけて約600メートルにわたって広がる台地上に位置し、面積は66,661平方メートルです。この台地は武蔵野台地の南端部にあり、国分寺崖線に位置するため、多摩川との高低差が特徴的です。公園内には2基の大前方後円墳と8基の古墳があり、古代の歴史を身近に感じられる場所としても知られています。

桜の名所としての魅力

春になると公園内の桜が一斉に咲き誇り、桜の名所として多くの花見客で賑わいます。特に展望広場からの眺望は圧巻で、桜の美しさとともに多摩川の景色を楽しむことができます。

多摩川台公園の施設

あじさい園

6月になると、あじさい園では7種類・3000株ものアジサイが見頃を迎えます。色とりどりの花々が咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませます。

四季の野草園・水生植物園

公園内には四季折々の野草が楽しめる野草園や、水生植物が植えられた水生植物園があります。これらはかつて調布浄水場があった場所を利用しており、浄水場の濾過池や沈殿池をそのまま転用しています。また、地下貯水場も水生植物園の貯水に活用されています。

展望広場

亀甲山古墳の西側にある展望広場には、四阿(あずまや)や展望台があり、多摩川の絶景を一望できます。桜の季節には屋台も並び、広場は多くの花見客で賑わいます。

運動広場

多摩川台古墳群の東側に位置する運動広場は、広々としたスペースでスポーツやレクリエーションを楽しむことができます。広場の一角には公園管理事務所と古墳展示室も併設されています。

古墳展示室

古墳展示室では、荏原台古墳群の分布を示すパノラマ地図や、公園内の古墳から出土した遺物が展示されています。また、古墳の内部を実物大で再現した構築物もあり、古代の生活や文化を学ぶことができます。入場は無料で、月曜日は休館日です。

自由広場

公園の西北部には自由広場があり、小児用の遊具が設置されています。ジャングルジムや滑り台、立ちブランコ、砂場などがあり、子どもたちが安全に遊べる場所です。

山野草のみち

丸子川から宝莱山古墳へと続く園路には、シュンランやホタルブクロなどの山野草が植えられています。この小径を歩きながら、自然の美しさを楽しむことができます。

多摩川台公園の眺望

多摩川台公園は多摩川との高低差が大きく、公園内の多くの地点から多摩川の景色を望むことができます。特に1号墳と2号墳の西側にある展望地点では、「多摩川八景」の一つとして知られる多摩川のS字に蛇行する風景が広がり、晴れた日には富士山や丹沢山地、大菩薩連嶺、さらには条件が良ければ南アルプスの山々まで見渡せることがあります。

富士山と丹沢山地の眺望

冬の澄んだ空気の日には、正面に富士山がくっきりと見え、その手前には丹沢山地が広がります。この絶景を眺めながら、四季折々の自然の変化を楽しむことができます。

多摩川台公園の古墳群

多摩川台公園には、亀甲山古墳と宝萊山古墳という2つの大型前方後円墳を含む10基の古墳があり、これらは田園調布古墳群の一部として知られています。さらに、これらの古墳群は野毛古墳群とともに荏原台古墳群を形成しています。

古墳の特徴と散策

亀甲山古墳は周囲に柵が設けられており、中に入ることはできませんが、宝萊山古墳は歩道が古墳のくびれ部を横断しており、頂上からの眺めを楽しむことができます。また、多摩川台古墳群は木立に覆われた静かな環境の中で、散策を楽しむことができます。

アクセスと周辺情報

アクセス

多摩川台公園へは、東急電鉄東横線・目黒線・東急多摩川線の多摩川駅から徒歩5分でアクセスできます。

周辺の観光スポット

公園の近隣には、東横線を挟んだ向かい側に位置する多摩川浅間神社があります。この神社にも古墳があり、歴史的な見どころが豊富です。また、公園の隣には巨人軍多摩川グラウンドや、多摩川河川敷にある調布取水堰など、スポーツや自然を楽しめるスポットが点在しています。

Information

名称
多摩川台公園
(たまがわだい こうえん)

品川・蒲田

東京都