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天王洲アイル

(Tennozu Isle)

天王洲アイルは、東京都品川区東品川二丁目に位置する再開発街区の通称です。現行の行政地名は東品川二丁目で、郵便番号は140-0002です。天王洲アイルは、オフィスビルや商業施設、飲食店、アートギャラリーなどが集まる、現代的な都市空間として発展しています。

概要

天王洲アイルは東京都品川区北東部の京浜運河と天王洲運河に面した沿岸地域に位置し、総面積は約22ヘクタールに及びます。すべてが埋立地で、北側は港区港南四丁目、南側は東品川三丁目、西側は東品川一丁目、東側は東品川五丁目の品川埠頭と隣接しています。オフィスや商業複合ビル、イベントスペースなどが建ち並び、再開発された街区となっています。

芸術文化の発信地

2010年代以降、天王洲アイルは芸術文化の発信地としての役割を強め、音楽、絵画、フォトグラフ、現代建築などの芸術コンテンツを多く集めています。この地域は、東京都港湾局によって「運河ルネサンス推進区域」に指定され、水辺の魅力を高める都市計画が推進されています。

撮影スポットとしての人気

水辺景観の美しさから、天王洲アイルはテレビドラマや映画、コマーシャルの撮影場所としても人気があります。また、アニメ『ギルティクラウン』(2011-2012年)の舞台としても知られています。

周辺の施設

劇場とライブハウス

天王洲アイルには、さまざまなエンターテイメント施設があります。代表的なものとして、舞台公演が行われる「天王洲 銀河劇場」やライブハウス「KIWA TENNOZ」があります。

アートスポット

アートを楽しむことができる「PIGMENT」や「建築倉庫ミュージアム」、「TERRADA ART COMPLEX」なども天王洲アイルの魅力の一つです。

飲食店

天王洲アイルのボンドストリート周辺には、ビアレストラン「T.Y.HARBOR」や「T.Y.HARBOR River Lounge」、ベーカリーの「breadworks」、スイーツ店「Lily cakes」、カジュアルフレンチの「Le Calin」など、多様な飲食施設があります。

ショップと宿泊施設

「SLOW HOUSE」などの家具や生活雑貨のショップや、「第一ホテル東京シーフォート」などの宿泊施設も揃っています。

公園

天王洲アイル周辺には「天王洲公園」や「東品川海上公園」があります。天王洲公園は、運動場やサッカー場として利用できる広大なスペースを持ち、東品川海上公園は桜の名所としても知られています。

歴史

天王洲アイルの形成

天王洲アイルの歴史は、江戸時代末期の江戸防衛のために築造された第四台場をベースに埋め立てが進んだことから始まります。1980年代以前は企業の倉庫や物流センターが立ち並ぶ地域でしたが、1985年に地権者22社による「天王洲総合開発協議会」が発足し、再開発が本格化しました。

再開発の進展

1988年からオフィス商業複合ビルの建設が段階的に進められ、1996年には現在の都市景観が完成しました。天王洲アイルは、ボードウォークの整備や商業施設の充実により、ビジネスパーソンや観光客で賑わう地域へと発展しました。

地名の由来

天王洲の地名は、1751年(宝暦元年)にこの海域で漁師が牛頭天王の面を引き上げたことに由来します。天王洲アイルの「アイル」は英語で「島」を意味し、ウォーターフロントの景観にふさわしい名前が付けられました。

再開発の年表

まとめ

天王洲アイルは、東京都内でも特に魅力的な再開発街区の一つで、ビジネス、アート、エンターテインメントが融合した独自の都市空間を提供しています。過去の歴史を背景に持ちながら、現代的な街並みと水辺の風景が調和した天王洲アイルは、多くの人々に愛される地域として発展を続けています。

Information

名称
天王洲アイル
(Tennozu Isle)

品川・蒲田

東京都